Japanese
English
文献
脳阻血/下垂体別除後の内分泌機能
Neurophysiological aspects of cerebral ischaemia/Dieceession on the assessment of endocrine function after bypophysectomy and pituitary destroction.
Pampiglione, G.
,
Frosel, R.
,
Joplin, G. F.
,
Forrest, A. P. M.
,
Sim, A. W.
,
Stewart, H. J.
,
Baron, D. N.
pp.967,978
発行日 1960年11月1日
Published Date 1960/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201002
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- Abstract 文献概要
一過性の血圧降下,心手術中の一過性の阻血などに,大脳は割合によく耐えるが,実は軽度の変化は発見されないで過ぎてしまうことも多い。Pampiglioneは脳波を用いて脳阻血に伴なう脳生理をうかがつている。脳波は少なくとも数個所から取らなくてはならぬ。かなりつよい阻血でも2-3分以内という短い時間ならば,脳波は数時間で正常にかえる。2-3分のうちにあらわれる脳波の扁平化は予後には関係が少ないが,30℃近い低温下の心手術で脳波で電気活動性が数時間全くあらわれないようなものは生存の希望がない。心臓は動いていても脳は死んで(dead)いる。脳阻血の持続時間と強度とで,その後の臨床的および脳波学的異常がきまる。阻血後最初の1時間の変化からは,予後をト知することはむずかしいが,電気活動性が急に十分に出現するのは予後がよい。心大血管手術では脳の動脈血行のみでなく,静脈血流も阻害されることが多い。上大静脈をつよく阻血すると脳波に著しい変化がおこる。臨床的には顔面頭部の欝血・チアノーゼ。瞳孔拡大がみとめられる。脳波は30秒以後から変化をあらわし,徐波となる。それがやがて扁平となり筋活動電流が混じてくる。循環が再開すると徐波の間にサイレントの間隔があらわれる。扁平の波はその後しばらくつづく。心マッサージの効果は脳波で判定することができない。
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