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Do the motor nuclei of the cranial neves receive corticofugal fiber An experimental study in the cat
Fred Walberg
pp.924
発行日 1959年11月1日
Published Date 1959/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200858
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神経解剖学の大部分の成書では,錐体路の線維は脳神経運動核にゆくといわれている。しかし大脳皮質から下行する線維の実験的研究は従来Marchi法でおこなわれており,,この染色法では神経線維の末端部までは染め出せないので,運動核に終るかどうかを決定するには余り役立たない。
そこでこの問題を解明するためにGlees法を使用した。猫を用い1例は大脳皮質の知覚運動領及びその附近を破壊し,2例は広く大脳凸面の皮質を傷つけた。このような傷で動眼—,滑車—,外転—,舌下神経核三叉神経運動核及び疑核に神経線維の終末変性はおこらない。そこで大脳皮質から脳神経運動核に興奮を伝えると考えられる線維は網様体のどこかに終ると推定されるが,これら運動核に接した附近の領域に終末変性はみられない。
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