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第4回日本・腦神経外科研究會演題抄録
山下 九三夫
1
,
粟津 三郞
2
,
中村 正中
3
,
工藤 達之
4
,
岩佐 金次郞
5
,
佐野 圭司
6
,
內藤 隆吉
3
,
伊藤 博治
3
,
齋藤 眞
7
,
廣瀨 貞雄
8
,
菊地 貞德
9
,
神吉 達
10
,
木全 弘水
10
,
金子 仁郞
11
,
淺尾 博一
11
,
高橋 淸彦
11
,
岩井 豊明
11
,
河原 信二
10
,
吉田 一次
10
,
高津 恭久
10
,
元村 篤
10
,
河島 利久
10
,
吉田 一二
10
,
王子 喜一
12
,
豐田 三郞
12
,
鏡山 信利
12
,
利田 正久
12
,
阿部 保
12
,
井碩 廣吉
12
,
中島 富久
12
,
岡田 宗明
12
,
阿部 裕
12
1國立東一病院外科
2國立世田谷病院
3名大齋藤外科
4慶大外科
5國立下總療養所
6東大清水外科
7名大外科
8松沢病院
9順天堂医大
10阪大第二外科
11阪大神経科
12阪大第一内科
pp.236-238
発行日 1950年7月1日
Published Date 1950/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200128
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昭和24年10月30日(その三)名古屋大学医学部講堂
〔31〕合成樹脂板を以てする頭蓋成形治驗例
Acranioplastic case with plastic plate.
27歳の男子,昭和20年9月左側頭部穿透性骨折擦過銃創を受け,21年9月左側頭部搏動性瘢痕,皮質下運動性失語症,右上下肢痙性麻痺,癩癇発作を主訴として入院した.此患者に対し左腹部より左前膊を経,左側頭部に有莖皮辨を移植し,6ケ月後に16.0×4.0cmの合成樹脂板を硬脳膜外に移植し,10ケ月経過するが副作用なく,目下痙性麻痺に対するワゴスチグミン療法を実施中である治驗例を得た.猶合成樹脂板を家兎硬脳膜外に移植し,此の脳被膜及実質に対する影響を観察中であるが,移植後1ケ月の所見では板に接する骨の骨質一部吸收,結締織の増加血管拡張像が見られ,下方の硬脳膜は薄くなり纖維細胞は横の配列をとるが特別な細胞浸潤はなく,脳実質には全く影響はない事が判明した.
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