Japanese
English
特集 頭痛をめぐる最近の話題
3.新しい薬物治療
New Trend of Drug Therapy for Headache
喜多村 孝幸
1
,
寺本 明
1
Takayuki Kitamura
1
,
Akira Teramoto
1
1日本医科大学脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Nipponn Medical School
キーワード:
drug therapy
,
migraine
,
tension-type headache
,
cluster headache
Keyword:
drug therapy
,
migraine
,
tension-type headache
,
cluster headache
pp.655-661
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406100318
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はじめに
頭痛に対する「新しい薬物治療」として最もホットな話題は,片頭痛に対するトリプタン製剤の導入であろう。ただし,これに関しては次号で詳細な特集が組まれる予定なので,本稿では違う角度から「新しい薬物治療」に関して述べたい。 「新しい薬物」ということに関してはトリプタン製剤が最も注目されるが,新しい「薬物治療」ということに関しては,日本でもようやく「頭痛治療ガイドライン」1)が日本神経学会の担当委員の御努力により作成され,「頭痛治療の標準化」に向かって大きな歩みを遂げた。本稿ではこの「頭痛治療ガイドライン」を参考にして,片頭痛(migraine),緊張型頭痛(tension-type headache),群発頭痛(cluster headache)に対する「新しい薬物治療=エビデンスに基づいた標準的治療」について述べたいと思う。
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