Japanese
English
特集 わかりやすい高次脳機能の診方
4.失認の診方
Clinical Assessment of Agnosia
鈴木 匡子
1
Kyoko Suzuki
1
1東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学
1Department of Behavioral Neurology and Cognitive Neuroscience, Tohoku University Graduate School of Medicine
キーワード:
visual agnosia
,
auditory agnosia
,
tactile agnosia
,
visual attention
,
astereognosis
Keyword:
visual agnosia
,
auditory agnosia
,
tactile agnosia
,
visual attention
,
astereognosis
pp.381-385
発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406100043
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はじめに
失認とは,“ある感覚様式を通してのみ,対象が認知できない状態”である。もちろん基本的な感覚は保たれていなくてはならない。例えば,視覚性失認では,“見ただけでは対象が何かわからない”が,手にとって触ってみればすぐにわかる。このように定義は簡単だが,臨床の場では,どのような患者をみたら失認を疑うか,次にどう診察を進めるかが大切である。本稿では実際の診察の流れ(図1)に沿って,失認の診方を概説する。
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