Japanese
English
短報
クロミプラミンが有効であったアルツハイマー病末期の叫声
Clomipramine Treatment for Scream at the Late Stage of Early-onset Alzheimer's Disease Patients
高橋 恵
1,2
,
山田 正夫
1
Megumi TAKAHASHI
1,2
,
Masao YAMADA
1
1神奈川県立精神医療センター芹香病院
2現,横浜市立大学医学部精神医学講座
1Kanagawa Psychiatric Center, Kinkou Hospital
2Department of Psychiatry, Yokohama City University School of Medicine
キーワード:
Clomipramine
,
Scream
,
Alzheimer's disease
Keyword:
Clomipramine
,
Scream
,
Alzheimer's disease
pp.1101-1104
発行日 1999年10月15日
Published Date 1999/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904860
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アルツハイマー病は比較的若年者に発症し,進行が早く,早期に高度痴呆に陥る。精神病院に入院を余儀なくされるアルツハイマー病患者は,認知機能や状況理解の低下から介護に対する抵抗や暴力を呈することが多い。痴呆が進行すると,高次機能は失われ,叫声が問題になることもある。しかし,アルツハイマー病末期の叫声に対する有効な治療の報告は極めて少ない。今回我々は,叫声を理由に痴呆専門病棟に入院したアルツハイマー病患者3例のうち抗精神病薬が無効であった2例において,クロミプラミンの併用が有効であったので,これらの症例を報告し,若干の考察を加える。
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