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Seishin Igaku Volume 41, Issue 9 （September 1999）

精神医学 41巻9号（1999年9月発行）

Japanese English

短報

激しい興奮を呈して措置入院となったSLEの男性例 A Case Report of Male SLE Patient with Violent Behavior 恩田浩一 ¹ , 永野満 ¹ , 加藤敏 ¹ , 清水輝彦 ² , 小川祐子 ³ , 大島瑞穂 ³ , 三森明夫 ⁴ , 簑田清次 ³ Koichi ONDA ¹ , Mitsuru NAGANO ¹ , Satoshi KATO ¹ , Teruhiko SHIMIZU ² , Yuko OGAWA ³ , Mizuho OSHIMA ³ , Akio MIMORI ⁴ , Seiji MINODA ³ ¹自治医科大学精神医学教室 ²下都賀総合病院精神科 ³自治医科大学アレルギー膠原病学教室 ⁴埼玉医科大学リウマチ膠原病科 ¹Department of Psychiatry, Jichi Medical School ²Shimotsuga General Hospital ³Division of Clinical Immunology, Department of Medicine, Jichi Medical School ⁴Department of Rheumatology, Saitama Medical School キーワード： SLE , Anti phospholipid syndrome , Psychosis , Violent behavior Keyword: SLE , Anti phospholipid syndrome , Psychosis , Violent behavior pp.987-990

発行日 1999年9月15日 Published Date 1999/9/15

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904843

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Abstract 文献概要
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はじめに

　医療技術の進歩に伴い，かつては致命的であった疾病の多くが長期のコントロールを要する慢性疾患としての様相を呈するようになった。膠原病もそうした疾患の1つであるが，中でもSLEは経過中に様々な精神神経症状を呈する傾向があるので精神科医が診察する機会は他の自己免疫疾患に比べて多いと考えられる^2,5）。今回我々は，入院加療中に意識変容を伴う一過性の激しい興奮を呈して緊急措置入院となった男性SLE患者を経験したので，若干の考察を加えて報告する。