Japanese
English
研究と報告
日本人男性喫煙者におけるニコチン依存症の実態
Nicotine Dependence in Japanese Male Smokers
宮里 勝政
1,2
,
大原 健士郎
1
Katsumasa MIYASATO
1,2
,
Kenshiro OHARA
1
1浜松医科大学精神医学教室
2ニコチン依存研究会
1Department of Psychiatry, Hamamatsu University School of Medicine
キーワード:
Nicotine dependence
,
Japanese male smokers
,
ICD-10
,
Fagerström tolerance questionnaire
Keyword:
Nicotine dependence
,
Japanese male smokers
,
ICD-10
,
Fagerström tolerance questionnaire
pp.533-540
発行日 1996年5月15日
Published Date 1996/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904104
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【抄録】日本におけるニコチン依存症の実態を把握する目的で,1994年10月に20,30,40,50歳代それぞれ約100人の無作為抽出した男性喫煙者408人を対象として郵送法による調査を行い以下の結果を得た。ICD-10での依存症候群(ニコチン依存症)には40.9%が相当し,年齢層別で差がなかった。依存度をみるFTQの得点別では,40歳代以上群ではそれ以下の群より中等度以上の依存が含まれる割合が有意に多かった。ICD-10の6項目すべてにおいて依存症群は非依存症群より有意に多く肯定していたが,FTQ 8項目中3項目では差がなかった。禁煙試行経験は59.1%に認められ,1日の禁煙が困難である者は58.8%,長期の禁煙が困難とする者は69.6%であった。若年群ほど喫煙開始年齢が早かった。
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