今日からできる思春期外来10
離脱困難な未成年者常習喫煙―思春期の「ニコチン中毒」
村上 直樹
1
Naoki Murakami
1
1医療法人あゆみ会 村上こどもクリニック・小児科
pp.882-885
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101044
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Case
未成年女性の常習喫煙の1例
患者:16歳(高校1年生),女性.
現病歴:試喫煙は7歳の頃,喫煙開始は15歳の時.高校入試が近づくにつれ,1日の喫煙本数がしだいに増加.高校入学後はほぼ毎日下校途中に喫煙仲間と飲食店に寄り,そこのトイレで喫煙してから帰宅していた.この頃から起床時,毎食後,就寝前と,1日1箱近くを常習喫煙.1学期の終業式の日に喫煙現場をみつかり,生活指導主任から「夏休み中に禁煙を達成しなければ退学処分予定」と訓告され,当院外来を紹介され受診した.
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