Japanese
English
研究と報告
大量のバルプロ酸ナトリウムによる急性中毒—昏睡状態と呼吸不全を来した1例
A Case of Acute Valproate and Barbiturate Poisoning with Prolonged Coma and Respiratory Distress
兼本 浩祐
1
Kousuke KANEMOTO
1
1国立療養所宇多野病院関西てんかんセンター
1Utano National Hospital, Kansai Regional Epilepsy Center
キーワード:
Acute valproate intoxication
,
Coma
,
Respiratory distress
,
Visual disturbance
Keyword:
Acute valproate intoxication
,
Coma
,
Respiratory distress
,
Visual disturbance
pp.921-925
発行日 1995年9月15日
Published Date 1995/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903944
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【抄録】大量のバルプロ酸ナトリウムとフェノバルビタールを飲み込み,数時間の経過で昏睡状態と呼吸不全に陥った女性例を報告した。摂取後,18時間後の血中濃度は,バルプロ酸ナトリウムが993μg/mlとフェノバルビタール117μg/mlに達していた。経過の中で,血小板減少,アミラーゼの上昇,腎機能障害が出現したが,肝機能障害は認められなかった。昏睡から回復した後,一過性の視力障害を訴えたものの,全く後遺症なく回復して退院した。大量のバルプロ酸ナトリウムによる急性中毒の文献例の展望を行った。
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