Japanese
English
研究と報告
ラピッドサイクラーの臨床的特徴と治療抵抗性
Clinical Characteristics and Treatment Resistances of Rapid Cycling Affective Disorder
冨高 辰一郎
1
,
中平 進
1
,
加茂 康二
1
,
加茂 登志子
1
,
坂元 薫
1
,
平澤 伸一
1
,
田中 朱美
1
,
田村 敦子
1
Shin-ichiro TOMITAKA
1
,
Susumu NAKADAIRA
1
,
Koji KAMO
1
,
Toshiko KAMO
1
,
Kaoru SARAMOTO
1
,
Shin-ichi HIRASAWA
1
,
Akemi TANAKA
1
,
Atsuko TAMURA
1
1東京女子医科大学神経精神科
1Department of Psychiatry, Tokyo Women's Medical College
キーワード:
Rapid cycler
,
Treatment response
,
Clinical characteristics
Keyword:
Rapid cycler
,
Treatment response
,
Clinical characteristics
pp.353-357
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903639
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【抄録】 12例のラピッドサイクラー(RC)の臨床的特徴の調査を行い,その中の10例について抗うつ剤の減量ないし中止とリチウム,カルバマゼピンなどの投与を行いながら平均2.8年間prospectiveに観察を行った。積極的な治療開始時点でRCの継続期間が2年未満の4例はその後RCではなくなっていたが,RC継続期間が2年以上続いていた6例はRCのままだった。
以上の結果からRCは積極的な治療開始時点でのRC継続期間によって治療抵抗性が異なると思われた。今後のRC研究においてはRC継続期間を重視する必要があると思われた。
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