Japanese
English
短報
急速交代型双極性障害に対するセルフモニタリングと薬物自己投与による躁病再発予防の試み
Application of Self-monitoring and Self Drug Administration for Preventing Severe Episodes in a Rapid Cycling Bipolar Patient
原井 宏明
1
Hiroaki HARAI
1
1国立肥前療養所情動行動障害センター臨床研究部
1Center for Emotional and Behavioral Disorders, Hizen Nationai Mental Hospital
キーワード:
Bipolar disorder
,
Rapid cycler
,
Relapse prevention
,
Behavior therapy
Keyword:
Bipolar disorder
,
Rapid cycler
,
Relapse prevention
,
Behavior therapy
pp.843-846
発行日 1997年8月15日
Published Date 1997/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904379
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セルフモニタリングは行動療法の技法の1つである。患者自身が標的となる自分の症状や行動を記録することによって多くの情報を得ることができ,セルフコントロールが期待できる4)。筆者は急速交代型双極性障害(DSM-Ⅳ)の診断基準を満たし,入院回数が増加傾向にあった症例に対して通常の薬物療法に加えて,睡眠時間と気分のセルフモニタリングと薬物自己投与を計画した。セルフモニタリングによって躁病の前兆に本人が気づくようになり,薬の増量が早めに行えるようになった。この方法を導入後,躁病による入院が減少した。双極性障害の再発予防に有用な方法だと考えられたので報告する。
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