Japanese
English
Bedside Teaching
非循環薬によるQT延長とtorsades de pointes
QT Prolongation and Torsades de Pointes Caused by Non-Cardiopalmonary Drugs
近藤 一彦
1
,
渡辺 一郎
1
Kazuhiko Kondo
1
,
Ichiro Watanabe
1
1日本大学医学部第2内科
1Department of Internal Medicine II, Nihon University School of Medicine
pp.1001-1004
発行日 1997年10月15日
Published Date 1997/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901571
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はじめに
体表面心電図のQT間隔は心室の活動電位持続時間を反映しており,再分極の延長はQT間隔を延長し心室性不整脈の発生に関与する.一般にQT間隔はBazettの補正式によりQTc>0.44secをQT延長とする1).QT延長症候群は先天性と薬剤投与や電解質異常による2次性によるものがあるが,いずれもTorsades de Pointes(TdP)と呼ばれる心電図上QRSの振幅と極性が1心拍ごとに変化する多形性心室頻拍を引き起こし得る.図12)にキニジン投与により生じたTdPの例を示す.
本稿では2次性QT延長のうち非循環薬製剤によるものについて解説する.
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