Japanese
English
シンポジウム 「うつ」と睡眠
小児の睡眠障害
Sleep Mechanism and Its Disorders in Children
加藤 醇子
1
Junko Kato
1
1瀬川小児神経学クリニック
1Segawa Neurological Clinic for Children
pp.1343-1349
発行日 1990年12月15日
Published Date 1990/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902966
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I.はじめに
睡眠機構の発達は,学童期にはほぼ完了しており,前思春期(6〜10歳)頃から生じてくる小児のうつ病Major depressive disorderにみられる睡眠障害については,成人と同様な機序による発現が想定しうる。ここでは小児における睡眠機構の発達を概観し,その発達過程で睡眠障害が生じた自験例を中心に,睡眠覚醒リズム障害と,それに関与したと考えられる環境要因,内因としての中枢神経系の障害および障害発現の臨界齢を検討し,これらがいかなる行動異常の発現に関連するのかを考察し,最後に,前思春期うつ病につき文献的考察を試みた。
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