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今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
睡眠障害と小児
Sleep disorders, children
杉山 剛
1
1山梨大学医学部小児科学教室
キーワード:
小児
,
睡眠障害
,
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
,
ポリソムノグラフィー(PSG)
,
簡易ポリソムノグラフィー(簡易PSG)
Keyword:
小児
,
睡眠障害
,
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
,
ポリソムノグラフィー(PSG)
,
簡易ポリソムノグラフィー(簡易PSG)
pp.956-961
発行日 2016年9月15日
Published Date 2016/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200929
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Point
●小児の睡眠障害も成人と同様に多岐にわたるが,同一疾患であっても症状や病態は成人とは異なる点が多い.
●小児の睡眠障害において臨床現場で遭遇する機会が多いのは睡眠呼吸障害(SDB)である.アデノイド増殖・口蓋扁桃肥大(ATH)が原因であることが多い.
●ATHが原因の閉塞性SDBに対する治療の第一選択はアデノイド切除・口蓋扁桃摘出術(AT)である.臨床現場では,その適応決定のためにポリソムノグラフィー(PSG)が行われることが多い.
●わが国では,脳波測定を含むフルスタディのPSG(フルPSG)を小児,特に未就学児に実施することが可能な施設は少ないため,全例にフルPSGを行うことは現実的ではない.
●フルPSGが実施できない施設では,患者の年齢や状況に応じて携帯型検査装置や終夜酸素飽和度測定などの簡易検査を適宜,選択することが重要である.
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