Japanese
English
研究と報告
自己愛人格障害をめぐって—亜型分類の試み
On Narcissistic Personality Disorder: A proposal of it's three sub-types
渡辺 智英夫
1
,
佐藤 章夫
2
,
近藤 三男
3
Chieo Watanabe
1
,
Akio Sato
2
,
Mitsuo Kondoh
3
1埼玉県精神保健総合センター準備事務所
2共和病院
3名古屋大学医学部精神科
1Saitama Comprehensive Mental Health Center
2Kyowa Mental Hospital
3Department of Psychiatry, Nagoya University School of Medicine
キーワード:
Narcissistic personality disorders
,
Three sub-types
,
Mechanismus
,
Configulation
Keyword:
Narcissistic personality disorders
,
Three sub-types
,
Mechanismus
,
Configulation
pp.129-137
発行日 1990年2月15日
Published Date 1990/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902785
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抄録 自己愛人格障害と診断される14例を取り上げた。自己愛人格障害という診断名をわが国において使用するのが妥当であるかどうか,またその定義はどうであるか。さらに従来の診断との鑑別上の問題,および関連について言及した。さらに14症例を対比してみて,3つの亜型に分類することが可能であることを示した。それは理想化タイプ,中核タイプ,挑戦タイプであり,それぞれの特徴と治療的戦略について考察した。
また自己愛人格障害の発症に関する機序を,メカニズム,コンフィギュレイションという概念を使用して若干考察した。
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