Japanese
English
短報
Paroxetineが著効した幼児期発症の社会恐怖の1症例
A Case of Early Onset Social Phobia Responded to Paroxetine
沼田 周助
1,2
,
住谷 さつき
1
,
永峰 勲
1
,
大森 哲郎
1
Shusuke NUMATA
1,2
,
Satsuki SUMITANI
1
,
Isao NAGAMINE
1
,
Tetsuro OHMORI
1
1徳島大学医学部神経精神医学教室
2現,国立国際医療センター精神科
1Department of Neuropsychiatry, The University of Tokushima School of Medicine
2Department of Psychiatry, International Medical Center of Japan
キーワード:
Social phobia
,
Paroxetine
,
Early onset
Keyword:
Social phobia
,
Paroxetine
,
Early onset
pp.1321-1324
発行日 2002年12月15日
Published Date 2002/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902755
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はじめに
社会恐怖は,日本において,従来対人恐怖と呼ばれていた病態と重なりが大きく,青年期に好発すると言われている4)。しかし欧米では社会不安の20%は5歳までに発症するという報告もみられ8),発症は青年期と必ずしも結びつくものではない。今回,我々は,幼児期から会食恐怖症状のある症例を経験した。日本では,幼少期発症の社会恐怖の報告は稀である。この症例に対しparoxetineによる薬物治療を行ったところ,著明な症状の改善がみられたので,若干の考察と共に報告する。
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