Japanese
English
短報
Paroxetineが著効した抑うつ気分・不安感を伴うアルコール依存症の1例
A Case of Depressed Alcoholic Improved with Paroxetine
工藤 吉尚
1
,
伊藤 敬雄
1
,
石橋 恵理
1
,
山寺 博史
1
Yoshihisa KUDO
1
,
Takao ITO
1
,
Eri ISHIBASHI
1
,
Hiroshi YAMADERA
1
1日本医科大学付属多摩永山病院精神神経科
1Department of Neuropsychiatry, Nippon Medical School, Tama Nagayama Hospital
キーワード:
SSRI
,
Paroxetine
,
Alcohol dependence
,
Depression
Keyword:
SSRI
,
Paroxetine
,
Alcohol dependence
,
Depression
pp.1111-1113
発行日 2002年10月15日
Published Date 2002/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902726
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はじめに
近年,本邦で数種類の選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)が発売され,臨床的にその有効性が確認されつつある。塩酸paroxetine(以下paroxetine)は,うつ病・うつ状態,パニック障害に,効能・効果が認められているSSRIであるが,欧米では,強迫性障害,社会恐怖に対しても適応が承認されており,今後もますます適応症は拡大する可能性の高い薬剤の1つである。今回我々はparoxetineが奏効した抑うつ気分,不安感を伴うアルコール依存症の1例を経験し,良好な結果を得たので,若干の文献的考察を加え報告する。
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