Japanese
English
私のカルテから
Alzheimer病として治療されていた進行麻痺の1症例
A Case of General Paresis Treated as Alzheimer's Disease
白谷 敏宏
1
,
迫口 武夫
1
,
和田 学
1
,
長友 医継
1
,
滝川 守国
1
Toshihiro SHIRATANI
1
,
Takeo SAKOGUCHI
1
,
Manabu WADA
1
,
Itsugi NAGATOMO
1
,
Morikuni TAKIGAWA
1
1鹿児島大学医学部神経精神科
1Department of Neuropsychiatry, Faculty of Medicine, Kagoshima University
pp.1342-1343
発行日 2000年12月15日
Published Date 2000/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902344
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はじめに
進行麻痺は,1935年には精神病院入院患者の21.4%を占めていた4)が,1943年のペニシリンの導入以来,患者数は減少し,近年ではまれな疾患となった。そのため初期診療の際に見過ごされるケースも出てきている。今回,我々は他院でAlzheimer病と診断されて治療を受けていたが,当院初診時に特徴的言語症状を認め,神経梅毒を疑い,梅毒反応の結果,進行麻痺と診断しえた症例を経験したので報告する。
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