Japanese
English
研究と報告
性暴力被害者のPTSDの危険因子—日本におけるコミュニティサーベイから
Risk Factors of PTSD in Victims of Sexual Assault: Community Survey in Japan
安藤 久美子
1
,
岡田 幸之
1
,
影山 隆之
2
,
飛鳥井 望
3
,
稲本 絵里
4
,
柑本 美和
4
,
小西 聖子
5
Kumiko ANDO
1
,
Takayuki OKADA
1
,
Takayuki KAGEYAMA
2
,
Nozomu ASUKAI
3
,
Eri INAMOTO
4
,
Miwa KOUJIMOTO
4
,
Takako KONISHI
5
1東京医科歯科大学難治疾患研究所犯罪医学教室
2大分県立看護科学大学精神看護学
3東京都精神医学総合研究所社会精神医学研究部門
4上智大学大学院
5武蔵野女子大学
1Tokyo Medical and Dental University Medical Research Institute
2Oita University of Nursing and Health Sciences
3Tokyo Institute of Psychiatry
4Sophia University
5Musashino Women's University
キーワード:
PTSD
,
Victims of sexual assault
,
Risk factors
,
Community survey
,
IES-R
Keyword:
PTSD
,
Victims of sexual assault
,
Risk factors
,
Community survey
,
IES-R
pp.575-584
発行日 2000年6月15日
Published Date 2000/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902231
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【抄録】 性被害とPTSD症状に関するコミュニティサーベイを東京都下在住の2,400人を層化無作為抽出して行った。回答者の84%に何らかの性被害の経験があった。IES-Rを用いてPTSD症状を測定したところ性被害体験者の15.6%がPTSD high risk(PH)群となった。ロジスティック回帰分析を行ったところ,被害の種類だけを独立変数とすると侵襲性の高い被害ほどPHとなるオッズ比は高くなる傾向がみられたが,その他の要因をコントロールした後は被害の侵襲性だけでなく「12歳未満と20歳以降に受けた被害」「6か月以内のライフイベントの数」などの様々な要因が関連していることが明らかにされた。
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