Japanese
English
特集 アディクション—コロナ禍で変わったこと,変わらないこと
【行動嗜癖】
コロナ禍における性行動と性的アディクション
Sexual behavior and sexual addiction during the COVID-19 pandemic
原田 隆之
1
Takayuki Harada
1
1筑波大学人間系
1College of Psychology, School of Human Science, University of Tsukuba, Tokyo, Japan
キーワード:
強迫的性行動症
,
compulsive sexual behavior disorder
,
パラフィリア症
,
paraphilic disorder
,
トリプルAモデル
,
triple-A engine
,
コーピング
,
coping
Keyword:
強迫的性行動症
,
compulsive sexual behavior disorder
,
パラフィリア症
,
paraphilic disorder
,
トリプルAモデル
,
triple-A engine
,
コーピング
,
coping
pp.951-957
発行日 2024年7月15日
Published Date 2024/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405207336
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抄録
コロナ禍において,感染防止策として人々の密接な接触が抑制され,繁華街から人流が激減した。そのなかで,人々の性行動には減少がみられたものの,それは一時的なものであった。ただし,自身の性生活に不満を抱いた人は,不安や抑うつ傾向が高かった。一方,オンラインポルノの視聴は増加傾向であり,ポルノ視聴が性生活への不満や不安などへのコーピングとなっていたことが推測される。しかし,この増加傾向も一時的であり,オンラインポルノへのアディクション傾向が増加したという証拠もない。一方で,痴漢・盗撮などのパラフィリア的性行動については,コロナ禍で一時的な減少がみられたものの,人流の増加とともに再び増加していた。
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