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Journal of Clinical and Experimental Medicine Volume 283, Issue 6 （November 2022）

医学のあゆみ 283巻6号（2022年11月発行）

Japanese English

特集行動嗜癖――ギャンブル障害・ゲーム障害等の実態と対策

他の行動嗜癖

性的嗜癖行動 Sexual addictions 原田隆之 ¹ Takayuki HARADA ¹ ¹筑波大学人間系心理学域キーワード：強迫的性行動症 , パラフィリア障害 , リスクアセスメント , 認知行動療法 , リラプスプリベンションモデル（RP） Keyword: 強迫的性行動症 , パラフィリア障害 , リスクアセスメント , 認知行動療法 , リラプスプリベンションモデル（RP） pp.674-678

発行日 2022年11月5日 Published Date 2022/11/5

DOI https://doi.org/10.32118/ayu28306674

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参考文献 Reference

　性的嗜癖行動は，現時点では正式には嗜癖行動症とは認められていない．しかし，その態様やリスクファクターなどには他の嗜癖症との類似点が数多く認められる．性的嗜癖行動に含まれうる疾患としては，強迫的性行動症やパラフィリア症がある．これらはいずれも性衝動や性行動の統制を欠き，生活上に大きな支障が生じている点が類似しているが，後者はその性行動が非定型的であるという相違点がある．性的嗜癖行動の治療は認知行動療法が第一選択肢である．なかでも嗜癖症の治療に特化したリラプスプリベンションモデル（RP）が広く用いられている．とはいえ，現在わが国では専門家や治療機関が非常に少ないのが大きな課題となっている．