Japanese
English
特集 ジェンダーをめぐる諸課題を理解する
LGBTQ+の生きづらさとメンタルヘルスの諸課題
Mental Health and Distress of Gender and Sexual Minorities
石丸 径一郎
1
Keiichiro Ishimaru
1
1お茶の水女子大学生活科学部心理学科
1Ochanomizu University, Tokyo, Japan
キーワード:
LGBTQ+
,
性的マイノリティ
,
gender and sexual minority
,
トランスジェンダー
,
transgender
,
メンタルヘルス
,
mental health
Keyword:
LGBTQ+
,
性的マイノリティ
,
gender and sexual minority
,
トランスジェンダー
,
transgender
,
メンタルヘルス
,
mental health
pp.1069-1073
発行日 2022年8月15日
Published Date 2022/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206711
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抄録 出生時に割り当てられた性別と性自認との組み合わせにおける少数派をジェンダー・マイノリティと呼び,性自認と性的指向との組み合わせの少数派をセクシュアル・マイノリティと呼ぶ。両者は性的なあり方についてのマイノリティでありLGBTQ+と総称される。いくつかの日本における研究によると,トランスジェンダーでは自殺関連行動やメンタルヘルスの悪化が多くみられるようである。医療機関を受診したトランスジェンダーでは,トランス男性よりもトランス女性のほうがメンタルヘルスが悪化している。米国心理学会は2015年に,トランスジェンダーとの心理臨床実践についてのガイドラインを発表しており,ジェンダーの二分法以外のあり方,他のマイノリティ性との併存,小児期・青年期・老年期といった発達段階との関連,パートナーや性的関係,家族形成・子育てといったトピックについて網羅されている。
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