Japanese
English
特集 ジェンダーをめぐる諸課題を理解する
—当事者の意見(2)—性同一性障害の当事者が置かれている社会の現状と課題
The Current Circumstances and Problems in Society Faced by People with Gender Identity Disorder
近藤 歩
1
,
山本 蘭
1
Ayumi Kondo
1
,
Ran Yamamoto
1
1日本性同一性障害・性別違和と共に生きる人々の会
1Japan Association for People with Gender Identity Disorder or Gender Dysphoria, Japan
キーワード:
パートナーシップ条例
,
partnership ordinance
,
学校における制服の対応
,
school uniforms
,
就労時の履歴書
,
resume
,
健康保険適用(混合診療)問題
,
health insurance coverage
,
安全安心の医療
,
safe and secure medical care
Keyword:
パートナーシップ条例
,
partnership ordinance
,
学校における制服の対応
,
school uniforms
,
就労時の履歴書
,
resume
,
健康保険適用(混合診療)問題
,
health insurance coverage
,
安全安心の医療
,
safe and secure medical care
pp.1081-1087
発行日 2022年8月15日
Published Date 2022/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206713
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抄録 戸籍の性別を変更した当事者は2022年現在,1万人を超えている。当事者をめぐる状況は年々変化し中学・高校での性別の枠組みを超えた制服選択制度が広がるなど,学業の場で当事者が生きやすくなってきていると言える。その一方,長年の課題である子どもを持つ当事者の戸籍変更や性別適合手術をめぐる公的保険制度など解消していない問題もある。雇用の場ではまだまだ課題が多いと考えている。「性同一性障害」の名称は変更されるが,当事者の状況が急激に変化することはない。現状と課題を明確化することで当事者が精神的・身体的性別違和の苦しみを軽減・削減でき折り合いのつけられる生活を送れることを願っている。
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