Japanese
English
特集 ジェンダーをめぐる諸課題を理解する
—当事者の意見(1)—LGBTユース支援の現場から
From the Field of LGBT Youth Support
遠藤 まめた
1
Mameta Endo
1
1一般社団法人にじーず
124zzz(Niji-zu), Yokohama, Japan
キーワード:
LGBT
,
子ども・若者支援
,
support for children and youth
,
居場所
,
place where one belongs
,
Youthwork
Keyword:
LGBT
,
子ども・若者支援
,
support for children and youth
,
居場所
,
place where one belongs
,
Youthwork
pp.1074-1080
発行日 2022年8月15日
Published Date 2022/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206712
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抄録 トランスジェンダーが抱える困りごとについて,出生時に割り当てられた性別に違和感を持つ本人の個人的問題とだけ捉えるのではなく,性別によって執拗に区分する現行の社会のあり方について問う視点が不可欠である。トランスジェンダー当事者の支援を考えるにあたっては,他の当事者と交流できる居場所の存在は重要である。交流の場は,単に悩みを打ち明けられる場というだけでなく,自分がどうしたいのかを言語化して他者に伝える力を育んだり,トランスジェンダーの存在を前提とせず設計されてきた社会のあり方そのものについて目を向けたりする機会を作る。近年では性別にかかわらず制服を選べるようにしたり,履歴書から性別欄をなくしたり,といった動きがある。多様性にひらかれたルールづくりや知恵が重要である。
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