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特集 Withコロナ時代の精神医学教育の進歩—卒前教育から生涯教育まで
初期臨床研修における精神科研修の課題と精神科医の役割
Issues of Psychiatric Training in Initial Clinical Training and the Role of Psychiatrists
内野 俊郎
1
,
比江嶋 啓至
1
Toshiro Uchino
1
,
Hiroshi Hiejima
1
1久留米大学医学部神経精神医学講座
1Kurume University School of Medicine, Department of Psychiatry, Fukuoka, Japan
キーワード:
臨床研修制度
,
clinical training system
,
臨床研修医
,
residency
,
精神科
,
psychiatry
Keyword:
臨床研修制度
,
clinical training system
,
臨床研修医
,
residency
,
精神科
,
psychiatry
pp.975-981
発行日 2022年7月15日
Published Date 2022/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206694
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抄録 2004年に開始された現行の医師臨床研修制度は2020年に改定が行われ,精神科研修は再度必修化となった。同時に病棟での研修は必須ではなくなり,専門外来ないしリエゾン・チームでの研修の必須化,さらに8週間以上の研修が望ましいとされた。直後のコロナ禍で臨床研修もさまざまな制限を受けたが,オンライン会議ツールを利用した研修機会などを積極的に増やすことや各研修施設間での協力を増やすことで研修内容の均てん化の改善にもつながることが期待できる。また,メンタルヘルスの観点から,ハイリスクである臨床研修医の支援も精神科医の役割として大きく,今後は発達障害の課題を持つ研修医の支援なども役割となっていくかもしれない。
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