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特集 Withコロナ時代の精神医学教育の進歩—卒前教育から生涯教育まで
精神医学教育の役割と変化
Psychiatry Education in the 21st Century
村松 太郎
1
,
三村 將
1
Taro Muramatsu
1
,
Masaru Mimura
1
1慶應義塾大学医学部精神神経科
1Department of Neuropsychiatry, Keio University School of Medicine, Tokyo, Japan
キーワード:
精神医学
,
psychiatry
,
教育
,
education
,
脳科学
,
neuroscience
,
科学
,
science
,
伝統芸能
,
traditional art
Keyword:
精神医学
,
psychiatry
,
教育
,
education
,
脳科学
,
neuroscience
,
科学
,
science
,
伝統芸能
,
traditional art
pp.949-956
発行日 2022年7月15日
Published Date 2022/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206690
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抄録 脳科学の進歩,医学教育国際標準化への圧力,IT化への流れ—精神医学はこれらを追い風として急速に発展を遂げつつある。しかしながら精神医学には,他の医学領域で汎用されている科学的手法が適用困難な伝統芸能とでもいうべき領域があり,そこにはむしろ逆風が吹いている。臨床の叡智が蓄積されているこの領域の発展も,当事者の恩恵となる精神医療のためには必須である。そしてそこには真に新しい地平を切り開く斬新な方法論のヒントがあり,それを掴んだとき精神医学は,他の医学を先導する役割を持ち得るであろう。科学性を追求しつつも,いまだ伝統芸能の要素を残すという精神医学の限界と,未来に開かれた可能性を伝えることが,これからの精神医学教育には強く求められる。
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