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特集 精神医学・医療の未来を拓く人材育成
睡眠医学とてんかん学の人材育成
How to Train Young Psychiatrists from the Viewpoint of Sleep Medicine and Epileptology
千葉 茂
1
Shigeru Chiba
1
1旭川医科大学医学部精神医学講座
1Department of Psychiatry and Neurology, School of Medicine, Asahikawa Medical University, Asahikawa, Japan
キーワード:
睡眠
,
sleep
,
てんかん
,
epilepsy
,
脳波
,
electroencephalography
,
せん妄
,
delirium
,
精神医学
,
psychiatry
Keyword:
睡眠
,
sleep
,
てんかん
,
epilepsy
,
脳波
,
electroencephalography
,
せん妄
,
delirium
,
精神医学
,
psychiatry
pp.297-305
発行日 2020年3月15日
Published Date 2020/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206023
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抄録 睡眠医学は,睡眠・覚醒という生理学的意識の障害を診る医学であり,また,てんかん学は発作性に繰り返す病的意識障害を診る医学である。精神科面接で最も重要なポイントは,意識障害に気付くことであるため,精神科医は睡眠医学とてんかん学の視点を常に有していなければならない。本稿では,睡眠医学・てんかん学の精神科臨床における重要性,および,睡眠医学とてんかん学の人材育成の目標と未来について述べる。人材育成については,睡眠医学・てんかん学についての基本領域(スペシャリティ)が最も重要である。このスペシャリティにおいて脳波判読能力を培いながら睡眠医学・てんかん学の確かな臨床経験を積むことが,その後,睡眠医学・てんかん学の応用領域(サブスペシャリティ)を目指そうという動機の形成につながると考えられる。
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