Japanese
English
特集 超高齢期の精神疾患
超高齢期のてんかん
Epilepsy in Super-aging People
赤松 直樹
1,2
Naoki Akamatsu
1,2
1福岡山王病院脳神経内科・てんかんセンター
2国際医療福祉大学医学部神経内科
1Division of Neurology, Epilepsy Center, Fukuoka Sanno Hospital, Fukuoka, Japan
2Department of Neurology, International University of Health and Welfare School of Medicine
キーワード:
てんかん
,
epilepsy
,
側頭葉てんかん
,
temporal lobe epilepsy
,
超高齢期
,
oldest-old
,
認知症
,
dementia
Keyword:
てんかん
,
epilepsy
,
側頭葉てんかん
,
temporal lobe epilepsy
,
超高齢期
,
oldest-old
,
認知症
,
dementia
pp.65-70
発行日 2022年1月15日
Published Date 2022/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206539
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抄録 高齢期はてんかんの好発年齢で,高齢者の1%以上がてんかんを有する。本邦では約40万人の高齢者がてんかんに罹患していると推定できる。高齢初発てんかんは,痙攣を来さない焦点意識減損発作(focal impaired awareness seizure:FIAS)を呈する側頭葉てんかんが多い。1〜5分間の意識変容を来す発作であり前兆や自動症を伴うことが多い。全身痙攣発作で発症した場合は,焦点起始両側性強直間代発作が大部分である。非痙攣性てんかん重積状態は持続する意識障害を呈するが,脳波などの検査が診断に重要である。認知症外来に焦点意識減損発作患者が受診することがあり,外来診療では留意する必要がある。
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