Japanese
English
特集 SST最近の進歩と広がり
浦河のPST(professional skills training)の実践から
The Practice of PST (professional skills training) in Urakawa
向谷地 生良
1,3
,
高田 大志
2
,
井上 健
3
,
小林 茂
3
Ikuyoshi MUKAIYACHI
1,3
,
Daishi TAKADA
2
,
Takeshi INOUE
3
,
Shigeru KOBAYSHI
3
1北海道医療大学
2浦河赤十字病院
3浦河べてるの家
1Health Sciences University of Hokkaido, Hokkaido, Japan
2Urakawa Red Cross Hospital
3Registered Social Welfare Organization Urakawa Bethel House
キーワード:
SST
,
social skills training
,
PST
,
professional skills training
,
Collaborative empiricism
,
Cognitive behavior therapy
Keyword:
SST
,
social skills training
,
PST
,
professional skills training
,
Collaborative empiricism
,
Cognitive behavior therapy
pp.259-262
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405102404
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はじめに
1988年にリバーマン2)によって日本にSST(social skills training)が紹介され,1994年に入院生活訓練療法として診療報酬に組み込まれるようになり,精神科の医療現場や社会福祉施設,障害児教育の現場などを中心に活用されている。
だが,せっかくSSTを支援の現場に導入して活用を始めたにも関わらず,SSTがなかなかプログラムとして定着しないなどの感想も聞かれるようになった。この問題は,SSTという“訓練(training)”と名のつく支援プログラムが日本の治療文化になじまないという意見や,SSTを行う支援者の習熟度に起因するという見方などいろいろな指摘ができるかもしれない。
幸い,浦河ではSSTが定着し,支援者や患者・当事者がともにSSTの良さを実感し,これを大いに活用している。SSTが使いづらいものではなく,便利なものとして受け入れられている。このようなSSTとなるために,浦河のわれわれが取り組んできたPST(professional skills training)を紹介したい。
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