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特集 精神科医療における病名告知—伝えるか,伝えるべきでないか?伝えるなら,いつ,どのように伝えるか?
病名告知—難治がんの時代における変遷
Breaking Bad News:From cancer diagnosis to end-of-life discussions
岡村 優子
1
,
藤森 麻衣子
1
,
森 雅紀
2
,
内富 庸介
1,3
Masako Okamura
1
,
Maiko Fujimori
1
,
Masanori Mori
2
,
Yosuke Uchitomi
1,3
1国立がん研究センター社会と健康研究センター
2聖隷三方原病院緩和支持治療科
3国立がん研究センター中央病院支持療法開発センター
1Center for Public Health Sciences, National Cancer Center, Tokyo, Japan
2Palliative and Supportive Care Division, Seirei Mikatahara General Hospital
3Innovation Center for Supportive, Palliative and Psychosocial Care, National Cancer Center Hospital
キーワード:
がん告知
,
breaking bad news
,
進行がん
,
advanced cancer
,
患者の意向
,
patient preference
,
終末期の話し合い
,
end-of-life discussion
Keyword:
がん告知
,
breaking bad news
,
進行がん
,
advanced cancer
,
患者の意向
,
patient preference
,
終末期の話し合い
,
end-of-life discussion
pp.1123-1130
発行日 2020年8月15日
Published Date 2020/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206163
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抄録 がん治療や早期発見技術の進歩により,年齢調整率でみるがん死亡は減少し,課題は診断・治療から症状緩和,サバイバーシップを含む広範囲に及んでいる。この時代の変遷の中で,がんに関する告知の課題は病名告知の是非から,早期から難治がんまでどのように病状説明を行うか(進行がん,積極的抗がん治療中止,緩和ケアへの移行,予後など)に変わってきたと言える。これらの話し合いは患者・家族,医療者ともに心身の負担を伴うものであるが,患者の意向に即した治療・療養を実現するため,医療者-患者間のコミュニケーションに関する調査,介入研究が行われてきた。患者・家族の意向が反映された治療・療養に繋がる取り組みが全国的にも行われ,患者・家族の負担・苦痛が軽減されていくことが望まれる。
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