増大号特集 精神科診療のエビデンス—国内外の重要ガイドライン解説
第9章 摂食障害
摂食障害治療ガイドライン
原田 朋子
1
,
宮脇 大
1
Tomoko Harada
1
,
Dai Miyawaki
1
1大阪市立大学大学院医学研究科神経精神医学
1Department of Neuropsychiatry, Osaka City University Graduate School of Medicine, Osaka, Japan
pp.650-655
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206088
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ガイドラインのポイント
・摂食障害治療ガイドラインは,日本摂食障害学会の監修により,2012年に刊行された。このガイドラインの対象読者は,摂食障害の治療に携わる精神科医,心療内科医,小児科医,心理士,看護師,養護教諭などで,日本の専門家が実際に行っている摂食障害の診断から治療が,系統立ててまとめられている。日本人患者を対象としたエビデンスが不十分であることや,欧米でエビデンスのある治療法をそのまま日本で行うことが難しいことなどから,治療の推奨度は示されておらず,診療に有用な情報提供と位置付けされているものである。
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