増大号特集 精神科診療のエビデンス—国内外の重要ガイドライン解説
第5章 不安症・パニック症
②社交不安症
Social anxiety disorder: recognition, assessment and treatment(NICE clinical guideline, CG159)
朝倉 聡
1
Satoshi Asakura
1
1北海道大学保健センター・大学院医学研究院精神医学教室
1Department of Psychiatry, Health Care Center and Graduate School of Medicine, Hokkaido University, Sapporo, Japan
pp.580-584
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206075
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ガイドラインのポイント
・このガイドラインの目的は,社交不安症(social anxiety disorder:SAD)の認知,評価,治療についての推奨を作成することである。これにより,1.SADの治療やサービスについてアクセス(利用方法)や対応を改善する,2.SADの心理的,心理社会的治療について評価する,3.SADの薬物療法について評価する,4.前記を統合し,SADの経過におけるケアについて最良の助言を行う,5.英国のNational Health Service(NHS)の要件に合致した推奨の作成を通して最良の臨床実践を実現すること,とされる。
・対象は,児童青年期および成人のSAD患者,そのケアにかかわる一次,コミュニティ,二次,三次,その他の保健専門家であり,産業保健サービス,社会サービス,独立セクターの活動についてはカバーしていない。
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