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特集 精神医学・医療の未来を拓く人材育成
精神医学臨床研究医のキャリア形成—臨床と研究は密接不可分
Career Development of Research Psychiatrists
大森 哲郎
1
Tetsuro Omori
1
1徳島大学大学院医歯薬学研究精神医学分野
1Department of Psychiatry, Graduate School of Biomedical Sciences, Tokushima University, Tokushima, Japan
キーワード:
キャリア形成
,
career development
,
精神医学研究
,
psychiatric research
,
精神科研修医制度
,
psychiatric residency program
Keyword:
キャリア形成
,
career development
,
精神医学研究
,
psychiatric research
,
精神科研修医制度
,
psychiatric residency program
pp.323-328
発行日 2020年3月15日
Published Date 2020/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206026
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抄録 教科書や診断マニュアルや治療ガイドラインは,これまでの研究成果と臨床知見の集積に基づいて作成され,臨床現場での検証と新たな研究所見を加えて改訂されていく。また,私たちの診療は,仮説的理解である見立てのもとに,確率的および経験的に最善と判断する治療を選択しているのであり,実際のところ1例1例における厳粛なクリニカルトライアルであるとも言える。臨床と研究は密接不可分であり,臨床医は皆ある程度の研究の素養を持つことが望ましい。精神神経学会のみならず臨床諸学会が研修初期から学術活動を推奨するのはそのためである。そこを出発点として,本格的な研究を志向する若手が数多く育つことを期待したい。Michael Rutter教授が語った研究キャリアを積むための助言を紹介した。
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