Japanese
English
特集 精神医学・医療の未来を拓く人材育成
これからの時代の「一般精神科医」の育成
Nurturing of “General Psychiatrists” in the Coming Era
北野 絵莉子
1
,
和迩 健太
2
,
原 正吾
2
,
吉村 優作
1
,
鷲田 健二
1
,
青木 省三
1,3
Eriko Kitano
1
,
Kenta Wani
2
,
Shogo Hara
2
,
Yusaku Yoshimura
1
,
Kenji Washida
1
,
Shozo Aoki
1,3
1公益財団法人慈圭会慈圭病院
2川崎医科大学精神科学教室
3公益財団法人慈圭会精神医学研究所
1Department of Psychiatry, Zikei Hospital, Okayama, Japan
2Department of Psychiatry, Kawasaki Medical School
3Department of Psychiatry, Zikei Institute of Psychiatry
キーワード:
一般精神科医
,
general psychiatrists
,
研修医教育
,
resident training
,
地域精神医療
,
community psychiatry
Keyword:
一般精神科医
,
general psychiatrists
,
研修医教育
,
resident training
,
地域精神医療
,
community psychiatry
pp.241-249
発行日 2020年3月15日
Published Date 2020/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206016
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
抄録 時代の移り変わりとともに,疾患概念や治療方法は変化を遂げている。精神科医を志す医師への教育のあり方もまた過渡期にあると考えられる。本稿では,まずは先輩の姿を見て,患者の話に耳を傾け,症状を把握し診断や治療・支援を行うことを身につけるという普遍的な学び方について記した。次いで,非典型・非定型な病像と経過をどう考えるか,そしてその際は,その症状を反応性と捉え直すことや,患者の生活背景や歴史などに目を向けること,などを記した。最後に,これからの精神科医は診察室の中で患者を診るだけでなく,生活の場での患者を診ることも求められているという,筆者らの考えを記した。
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.