総特集 外科医の働き方改革を考える
◆テーマ4:外科医のリクルート・教育への影響 1.医師の少ない地域で自治体病院統合を行った中核病院の生き残りをかけた研修医・専攻医教育と働き方改革
宮地 正彦
1
1中東遠総合医療センター外科
キーワード:
病院統合
,
研修医教育
,
働き方改革
Keyword:
病院統合
,
研修医教育
,
働き方改革
pp.99-105
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003679
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当院は2013年5月に掛川市立総合病院(450床)と袋井市立袋井市民病院(400床)がわが国で初めて自治体が主導して統合してできた500床の総合病院である。新臨床研修制度の変更後に初期研修医が減少し,大学からの派遣医師の減少,診療科の縮小・減少をきたし,病院の老朽化もあり,統合を余儀なくされた。旧2病院へ複数の大学から医師が派遣されていたことは病院統合を困難にした大きな要因であり,統合後も3大学からの医師の派遣を仰ぎ,単一大学からの医師派遣とは異なる医師確保の困難性が残っている。それゆえに病院自身で医師を増やさなければ再度旧病院の状況に陥る危険性を現在も秘めている。
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