Japanese
English
特集 精神科におけるオンライン診療
精神科外来でのオンライン診療の実践—高齢者と周産期の事例を用いて
The Practice of Telepsychiatry in Japan:A report of two cases
木村 大
1,2
,
五十嵐 佑弥
1
,
佐藤 愛子
2
Hiroshi Kimura
1,2
,
Yuya Igarashi
1
,
Aiko Sato
2
1学而会木村病院
2国際医療福祉大学医学部精神医学
1Department of Psychiatry, Gakuji-kai Kimura Hospital, Chiba, Japan
2Department of Psychiatry, School of Medicine, International University of Health and Welfare
キーワード:
オンライン診療
,
telemedicine
,
精神科オンライン診療
,
telepsychiatry
,
地域精神医療
,
community psychiatry
Keyword:
オンライン診療
,
telemedicine
,
精神科オンライン診療
,
telepsychiatry
,
地域精神医療
,
community psychiatry
pp.157-164
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206554
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抄録 オンライン診療は,医療へのアクセスの負担を軽減するため,受療機会の確保を容易にさせ患者の治療動機を維持し,治療の安定した継続に繋がるかもしれない。精神疾患の治療でオンライン診療が高い汎用性を持つ理由として,対面診療での時間的負担を軽減するだけでなく,対面診療では得ることのできなかった情報を収集できることも挙げられる。しかし,わが国では,精神科領域での情報通信機器を用いた診療に対する診療報酬の新設や法整備は十分に進んでいないため,診療報酬に支えられた精神科オンライン診療を提供することは難しい。本論では,負担の少ない受療を必要とする高齢者の精神疾患や周産期メンタルヘルスにおいて,オンライン診療が対面診療を補完できるか,有用性と医療安全面について症例を通して考察したい。
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