書評
—神庭重信 著—思量と願い—精神医学の風景
神田橋 條治
1
1伊敷病院
pp.355
発行日 2019年3月15日
Published Date 2019/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205803
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本年3月,神庭重信教授は,九州大学医学研究院精神病態医学分野を定年退官なさいます。先生の御尽力により,歴史と伝統の教室は若々しく蘇り,今の勢いになりました。同門に連なるものとしての感謝は,言葉に尽くせません。
退官を期して先生は,直近の数年間に書かれた言葉を一冊に纏められました。表紙にミレーの「種まく人」を配されたのは,先生の「心意気」です。「思量と願い」という物静かな表題とは裏腹に,情熱と熟慮と呼びかけの言葉群です。
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