書評
神庭重信 編―私の臨床精神医学―九大精神科講演録
山下 格
1,2
1北海道大学
2平松記念病院
pp.645
発行日 2014年7月15日
Published Date 2014/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405102765
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本書の“私”は,稲永和豊,前田重治,西園昌久,神田橋條治,村田豊久,内村英幸,三山吉夫,山上敏子,牛島定信,田代信維,前田久雄,森山成#0495005;(帚木蓬生),神庭重信,池田数好の諸先生である。みな誰もが知る,わが国の精神医学界を代表する方々である。
講演内容に一言ずつふれると,精神薬理と創薬,精神分析と芸能に通ずるもの,精神分析と精神医学教育,双極性障害と発達障害の直観的な診断と治療,子どものうつ病と症状評価スケール,森田療法の基本と適用拡大,高齢者のうつ病と認知症,摂食障害の行動療法実践例,社会の構造変遷とパーソナリティ障害,マズロー理論と精神病理,統合失調症者の表情認知と脳内反応,精神科医と作家・良い文章の書き方,ストレスと情動の神経生理と免疫機能,森田療法の特徴と発展,と言えようか。
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