Japanese
English
特集 精神科臨床から何を学び,何を継承し,精神医学を改革・改良できたか(Ⅰ)
医療観察法はどのような成果を上げたのか
What Changes have been Brought about by the Medical Treatment and Supervision Act?
岡田 幸之
1
Takayuki Okada
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科精神行動医科学分野
1Department of Psychiatry and Behavioral Sciences, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Tokyo Medical and Dental University, Tokyo, Japan
キーワード:
Medical Treatment and Supervision Act
,
MTSA
,
forensic psychiatry
,
mental health system
,
criminal justice system
Keyword:
Medical Treatment and Supervision Act
,
MTSA
,
forensic psychiatry
,
mental health system
,
criminal justice system
pp.1231-1236
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205714
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はじめに
医療観察法の公布は2003年7月16日,施行は2005年7月15日であり,すでに12年以上運用されている。施行後に精神科医になった人たちも今や中堅である。医療観察法が成果を上げているのかと言われても,制度がない状況を知らない医師も少なくないということになる。言ってみればその制度の定着こそが成果ということになるかもしれない。本論では医療観察法施行が,精神科臨床,刑事司法,そして社会全体にどのような影響をもたらしたのかを概観する。
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