Japanese
English
特集 精神科診療におけるてんかん
不機嫌症の現在
Current Definition and Clinical Characteristics of Dysphoric Disorder of Epilepsy
吉野 相英
1
,
立澤 賢孝
1
,
須田 哲史
1
Aihide Yoshino
1
,
Yasutaka Tatsuzawa
1
,
Tetsufumi Suda
1
1防衛医科大学校精神科学講座
1Department of Psychiatry, National Defense Medical College, Tokorozawa, Japan
キーワード:
Epilepsy
,
Dysphoric disorder
,
Mood disorder
,
Periodic ill-humor
,
Psychiatric diagnostics
Keyword:
Epilepsy
,
Dysphoric disorder
,
Mood disorder
,
Periodic ill-humor
,
Psychiatric diagnostics
pp.367-374
発行日 2018年4月15日
Published Date 2018/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205574
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はじめに
不機嫌症について議論されなくなってからかなりの年月が過ぎた。死語と言ってもいい。障害年金請求用診断書の現症記載欄には選択項目としててんかん発作と並んで不機嫌症が記載されているが,この用語の詳細を承知している臨床医はかなり減っているだろう。四半世紀前までは不機嫌症について触れている邦文論文13,20)を目にすることもあったが,その後忽然と消えてしまった。小論では不快気分症と名前を変えて復活した不機嫌症に関する最近の研究を紹介し,現在の精神科診断体系における位置付けやその意義について考えてみたい。
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