Japanese
English
資料
いのちの電話利用者の心理社会的特徴と相談ニーズに関する考察
A Discussion about Psychosocial Features and the Needs of Helpline among Inochi No Denwa Users
勝又 陽太郎
1
,
村山 美和
2
,
及川 紀久雄
2
Yotaro KATSUMATA
1
,
Miwa MURAYAMA
2
,
Kikuo OIKAWA
2
1新潟県立大学人間生活学部子ども学科
2新潟いのちの電話
1Department of Child Studies, Faculty of Human Life Studies, University of Niigata Prefecture, Niigata, Japan
2Niigata Inochi No Denwa
キーワード:
Helpline
,
Suicide prevention
,
Inochi No Denwa users
Keyword:
Helpline
,
Suicide prevention
,
Inochi No Denwa users
pp.1007-1015
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205283
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
抄録
本研究では,2014〜2015年の2年間で,新潟いのちの電話が受信した計38,320件の相談電話記録の分析をもとに,電話相談利用者の心理社会的特徴と臨床類型を探索的に明らかにした。本研究の結果,利用者の4.8%に過去の自殺企図歴が認められ,その中には精神保健的問題を抱えている者が数多く存在することが示唆された。また,相談記録情報をもとに多重対応分析とクラスター分析を用いて利用者の分類を行ったところ,いのちの電話利用者は「自殺ハイリスク群」,「高齢女性群」,「壮年男性群」,「若年群」,「特徴不明群」の5類型に分類された。抽出された各類型の相談ニーズを踏まえ,今後のわが国の自殺予防対策のあり方についても考察を行った。
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.