プロフィル
〈渡辺治夫〉いのちの電話ボランティアとして活躍—「自分は何も聴けてなかったんだなあと思わされました」
吉
pp.225
発行日 1983年2月1日
Published Date 1983/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919795
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手術室勤務を続けて六年患者をいかに安全にスムーズに手術を受けさせるかに当然看護は力を注ぐ。手術に際し不安が生まれる。その不安をなんとか緩和したいと看護側は言葉かけをする。「その時間がないんですね。だから、たとえ数分でもいいから、どうその人とコンタクトをとり、その人の気持ちを分かってあげられるようになるか悩むんですが難しいですね」
短い時間にいかに聴こえてこない患者の声を聴くか、いかに聴く耳をもつか、手術室看護を続けていくうちに痛切に思うようになった。そんな思いが「いのちの電話」にかかわるようになった一因なのかもしれない。カウンセリングの講習会で非指示的カウンセリングを学ぶ。「これはほんとうに難しいことですね」
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