Japanese
English
研究と報告
大うつ病性障害に対する反復性経頭蓋磁気刺激法(rTMS)の臨床経験
Clinical Experience of Repetitive Transcranial Magnetic Stimulation for Depression
松原 六郎
1
,
宮地 雅之
1
,
小林 仁志
1
Rokuro MATSUBARA
1
,
Masayuki MIYAJI
1
,
Hitoshi KOBAYASHI
1
1公益財団法人松原病院
1Department of Psychiatry, Matsubara Hospital, Fukui, Japan
キーワード:
Repetitive transcranial magnetic stimulation
,
rTMS
,
Depression
,
CBT
Keyword:
Repetitive transcranial magnetic stimulation
,
rTMS
,
Depression
,
CBT
pp.561-565
発行日 2015年7月15日
Published Date 2015/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204950
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抄録
大うつ病性障害に対する反復性経頭蓋磁気刺激法(rTMS)の臨床経験について報告する。HAM-D(17)スコア20点以上の7症例に対しrTMSを施行した結果,SDSおよびHAM-D(17)の両指標において抗うつ効果が示された。さらにrTMS終了1か月後においてもその効果は持続した。また,rTMS施行による副作用などの問題となるような有害事象は認められず,安全性が高い治療法であることが示唆された。rTMSは,薬剤抵抗性などの難治性大うつ病性障害に対する有用な治療法のひとつとなり得る可能性があると考えられる。
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