Japanese
English
特集 自殺対策の現状
自殺の周辺・メディアの「習性」学
Surroundings of Suicide and Nature of Mass Media
高橋 康弘
1
Yasuhiro TAKAHASHI
1
1秋田大学
1Akita University
キーワード:
Media
,
Prevention
,
WHO
,
Journalism
Keyword:
Media
,
Prevention
,
WHO
,
Journalism
pp.553-559
発行日 2015年7月15日
Published Date 2015/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204948
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
物事に向き合った時に,書かない理由,書けない言い訳から考え始めたら,メディアはその果たすべき役割を失う。どうすれば記事にできるかを常に考える。これが大切だと習った。新聞,そしてテレビの世界もそうなのであろう。報じるべきことの根幹は「人」であり「暮らす」(生きる)ということ。いわゆる自殺に関する報道は,その意味においてメディアが向き合うべき大きなテーマの一つである。しかし,難しい。自殺問題を報じることの意義(重要さ)はいくらでも列記できる。デメリットも同様だ。
自殺をいかに防ぐか。この視点に立った時に,医療現場で最前線に立つ精神科医と,メディアは共通の言語(意識)をどこまで持ち合わせているのだろうか。メディアの習性を探ることを通じて,臨床医との距離を縮めることを試みたい。
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.