Japanese
English
特集 リエゾン精神医学の現状と今後の展望(Ⅱ)
整形外科とリエゾン精神医学
Orthopaedic Surgery and Liaison Psychiatry
本谷 亮
1
,
矢吹 省司
2
,
紺野 愼一
2
,
矢部 博興
1
Ryo MOTOYA
1
,
Shoji YABUKI
2
,
Shin-ichi KONNO
2
,
Hirooki YABE
1
1福島県立医科大学医学部神経精神医学講座
2福島県立医科大学医学部整形外科学講座
1Department of Neuropsychiatry, School of Medicine, Fukushima Medical University, Fukushima, Japan
2Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Fukushima Medical University
キーワード:
Orthopaedic surgery
,
Liaison conference
,
Chronic pain
,
Somatoform disorder
,
BS-POP
Keyword:
Orthopaedic surgery
,
Liaison conference
,
Chronic pain
,
Somatoform disorder
,
BS-POP
pp.273-279
発行日 2015年4月15日
Published Date 2015/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204891
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はじめに
痛みやしびれなどの症状を主訴とする患者のほとんどは,受診先として整形外科を選択する。整形外科では,理学所見や画像所見をもとに症状の原因を特定し,外科的治療(手術)や保存的治療(薬物療法,リハビリテーション)を行うのが一般的である。しかしながら,患者の中には,整形外科的治療のみでは改善が認められず,治療に難渋する例も少なくない。そのような場合は,症状の出現や維持に身体的問題だけではなく,心理社会的問題や精神医学的問題の関与していることが多い。痛みやしびれなど,主として整形外科が治療にあたる身体症状でも,症状が増悪,蔓延化し,自覚症状と他覚所見に解離が認められる患者には,精神科が整形外科と連携し,身体的側面と精神的側面の双方から患者の訴えるさまざまな症状,問題に対処していくリエゾン診療が必要である。
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