Japanese
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特集 サーカディアンリズム—基礎から臨床へ
季節性感情障害と光パルス療法
The Effect of Bright Light on Seasonal Affective Disorder
浅野 裕
1
Yutaka Asano
1
1市立室蘭総合病院祝津分院
1Department of Psychiatry, Shukuzu Mental Hospital, Muroran City General Hospital
pp.51-59
発行日 1989年1月15日
Published Date 1989/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204646
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I.はじめに
人間が,夜になると眠り昼間は起きて活動する睡眠覚醒パターンなどの生体リズムは自然界においてはごく普遍的な現象であり39,40),精神医学の分野においても55),特に時間生物学の領域にあっては54),これら生体リズムの基礎的理解を深めることが重要と思われる10,65)。
本稿においてはまず,生体リズムに及ぼす光パルスの効果,これら光パルス療法の季節性感情障害および大感情障害に導入された背景,光パルス療法の効果に関する最近の知見を総説する。
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