Japanese
English
研究と報告
定期的病棟訪問(御用聞き)によるリエゾン活動の有用性に関する実証的検討
Goyoukiki on Liaison Psychiatry in Japan: evidence of its validity
松口 直成
1,2
,
辻丸 秀策
1,2
,
中沢 洋一
1,2
Naoshige MATSUGUCHI
1,2
,
Shusaku TSUJIMARU
1,2
,
Yoichi NAKAZAWA
1,2
1久留米大学医学部精神神経科学教室
2久留米大学医学部脳疾患研究所
1Department of Neuropsychiatry, Institute of Brain Disease, Kurume University School of Medicine
キーワード:
Liaison psychiatry
,
General hospital psychiatry
,
Goyoukiki
Keyword:
Liaison psychiatry
,
General hospital psychiatry
,
Goyoukiki
pp.511-514
発行日 1994年5月15日
Published Date 1994/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903661
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【抄録】 従来の紹介状を介した精神科コンサルテーションと「御用聞き」的リエゾンをそれぞれ実験的に施行し,両方法の効果の違いを同一施設において比較することにより,「御用聞き」的リエゾンの有用性を検討した。1年間を6カ月に分け,前半は依頼があった時病棟に赴く方法,後半は定期的に病棟を訪問する御用聞きを行った。御用聞き施行により,問題発生1週間以内の早期依頼率の増加傾向,著明改善率の増加および改善率全体の増加傾向,3日以内の早期改善率の有意な増加がみられた。これまで御用聞きシステムの有用性は,他科スタッフの利用度や意識調査の経年的な変化からretrospectiveに推察されていたが,今回の結果から「御用聞き」的リエゾンの持つ有用性が具体的に明らかにされた。
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