Japanese
English
研究と報告
定期的病棟訪問(御用聞き)リエゾンコンサルテーションの現状と課題—ターミナルケアに関する意識調査を通して
The Status Quo and Problems in the Consultation Liaison Service
中原 功
1
,
中村 純
1
,
内村 直尚
1
,
白尾 一正
1
,
野瀬 巌
1
,
土山 祐一郎
1
,
堤 康博
1
,
桜井 斉司
1
,
福山 裕夫
1
,
中沢 洋一
1
Isao NAKAHARA
1
,
Jun NAKAMURA
1
,
Naohisa UCHIMURA
1
,
Ishou SHIRAO
1
,
Iwao NOSE
1
,
Yuichiro TSUCHIYAMA
1
,
Yasuhiro TSUTSUMI
1
,
Seishi SAKURAI
1
,
Hiroo FUKUYAMA
1
,
Yoichi NAKAZAWA
1
1久留米大学医学部精神神経科
1Department of Neuropsychiatry, Kurume University School of Medicine
キーワード:
Consultation liaison service
,
Liaison psychiatry
,
Terminal care
Keyword:
Consultation liaison service
,
Liaison psychiatry
,
Terminal care
pp.405-412
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903859
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【抄録】1991年4月から1993年3月までの2年間の久留米大学病院における,ターミナルケアを含む「御用聞き」的コンサルテーション・リエゾンサービス(CLS)の現状調査と,各科病棟スタッフを対象としたターミナルケアに関する意識調査結果を分析した。その結果,CLSへの新依頼患者総数は493名(うちターミナルケースは50名),依頼科は内科,外科,救命(同:放射線科)の順で多く,状態像別にはせん妄状態,抑うつ状態が多かった。基礎疾患は悪性腫瘍が最も多く,依頼患者の高齢化が目立った。意識調査からはターミナルケースにおいて,告知の必要性は感じていても告知できずにいる現実などが確認され,そこにリエゾン精神科医の担うべき役割があると考えられた。
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