Japanese
English
研究と報告
口内温リズムよりみたうつ病のリズム障害—うつ病の時間精神医学的研究Ⅰ
Chronopsychiatric Studies of Depression I: Disturbed circadian rhythm of oral temperature in depression
永山 治男
1
,
長野 浩志
1
,
池崎 明
1
,
田代 哲男
1
Haruo Nagayama
1
,
Koji Nagano
1
,
Akira Ikezaki
1
,
Tetsuo Tashiro
1
1大分医科大学精神神経科
1Department of Neuropsychiatry Medical College of Oita
キーワード:
Depression
,
Tcmperature rhythm
,
Free run
,
Circadian rhythm
Keyword:
Depression
,
Tcmperature rhythm
,
Free run
,
Circadian rhythm
pp.1127-1132
発行日 1986年10月15日
Published Date 1986/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204225
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抄録 うつ病の発現における生体リズム障害の関与の有無を探る研究の1つとして,11名の大うつ病者(DSM-Ⅲ)の口内温リズムと臨床重症度を互いに対応させつつ測定した。測定は,入院第1,4週に行ったが,体温測定は連続各3日間行った。体温の結果は最小2乗法により分析したが,全員が有意なサーカディアンリズムを示した。また,臨床症状の重症度と相関して体温リズムの周期が相対的に短縮していることから,このリズムはフリーランしているものと考えられた。この外的脱同調の他に内的脱同調の存在も推定されたが,24時間周期分析における位相自体は臨床症状と相関せず,位相変化のもつ病因的意義は少ないものと考えられた。
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